Archive for the ‘絵画系’ Category

埴輪 ロマン

Saturday, November 26th, 2011

先週、30マイル離れたピオリア市のアンテイーク・ショップで「腰掛ける巫女」を見つけました。

腰掛ける巫女@ピオリア

その前日、石ノ森章太郎先生の「日本の歴史2」の巻末解説に載っていた東京国立博物館所蔵・重要文化財の「腰掛ける巫女」の写真を見ていたので、それに酷似の埴輪像が目に留まったのでした。

 

マンが日本の歴史2巻末の「埴輪の巫女」

骨董屋のご主人は、この土像が何たるか知る由もなく、”Clay Man”(粘土製の男性像)と名づけて売っていました。まあ、確かにあの埴輪は男女見分けがたしという感を免れません。また、あれがまさか日本のものだとも思っていなかったでしょう。米人の多くはメキシコの土偶と思っていたらしいです。私は、即、購入しました。

重要文化財の埴輪の巫女と私がアンテイークショップで入手した土偶とは色々差があります。本物は68センチ丈。私のは45センチ。両方とも台座の横に四角穴が空いていますが、私の台座は一枚の粘土を四角い筒にして横に穴をあけた態ですが、弥生の埴輪は穴の開いた側面が奥まっています。私の像の両腕は本物より高い位置にあります。また、私の埴輪の顔は丸顔でぽっちゃりとしいて、目が小さく細い、といったところが瞬時に見て取れる違いでしょう。

ピオリアの巫女サイドヴュー

それよりも、私はこの埴輪がどうしてセントラル・イリノイに現れたのか興味をそそられました。セントラル・イリノイの日本人移民の歴史は非情に浅いのです。1950年代にやってきた戦争花嫁以前の日本人の記録はほとんどありません。購入した土偶は、ずっしり重く、空洞には蜘蛛の巣がたまっていました。素人目には少なくとも50・60年くらい前のものと見うけられました。

終戦後、占領軍が日本から持ってきたのでしょうか?

美大の生徒が作ったのでしょうか?誰が所有していたのでしょうか?

屋根裏部屋で眠っていたのを、整理して売りに出し、老夫婦はフロリダに引っ越したのでしょうか?

ひょっとして、以前耳にした前世紀初めにピオリアに“住んでいたらしい”日本人第一号の男性が持っていたものでしょうか?

ピオリアの巫女アップ

 

埴輪ロマンは尽きません。

 

吉田堅治展『祈り 鎮魂と再生」

Sunday, July 3rd, 2011

吉田堅治さんの個展の情報が、鶴岡八幡宮のホームページに載っています。

お時間のある方、是非お出かけください。また、同HPでパンフレットをダウンロードできます。http://news.hachimangu.or.jp/

以下、ホームページからの引用です。
***吉田堅治展 「祈り 鎮魂と再生」のお知らせ***
この度、堅治画伯の遺作が当宮へ寄贈されることを記念し、展覧会を開催いたします。
この「祈り 鎮魂と再生」と題しての展覧会は、生命(いのち)の画家と呼ばれた画伯の作品を通して、東日本大震災物故者慰霊と被災地の一日も早い復興、そして、大銀杏の再生を願うものであります。この機会に是非ご覧下さい。

場所   鶴岡八幡宮 直会殿
期間   7月15日(金)~7月31日(日)
時間   午前9時~午後4時30分
(最終日は午後4時まで)
入場料  200円 中学生以下無料
※入場料は「東日本大震災支援金」に全額あてられます

吉田堅治個展

Tuesday, June 7th, 2011

昨年8月に私のブログでご紹介した、パリでご活躍された吉田堅治さんの個展が、鎌倉市鶴岡八幡宮で来月開催されるとの情報が友人から届きました。詳細は、下記をご覧ください。

『吉田堅治個展――祈り、魂の安らぎと再生――(仮称)

日 時:2011年7月15日(金)~7月31日(日)

場 所:鶴岡八幡宮(鎌倉)直会殿(参集殿) (社務所隣)

入場料:200円 (入場料収入の全額は東日本大震災犠牲者への義援金とします)

その他:本個展は、このたびの東日本大震災による犠牲者の鎮魂を目的として開催いたします。

この鎌倉での個展で展示する作品は、吉田堅治の生涯にわたる創作活動を網羅する代表作、20数点のほかに、最大のインスタレーションも展示する予定です。

このインスタレーションは、小さな部屋のような構造になっていて、観客はその中に入って鑑賞します。このインスタレーションは、昨年(2010年)8月にNHKが放送した吉田堅治に関するドキュメンタリー番組でも取り上げられていました。』

鎌倉近郊に押すまいの方、是非、お出かけください。

6000マイル離れた処に住む私は、残念ながら見に行くことができません。ならば、吉田さんの個展をシカゴで開催すべく、努力をすべきなのでしょうね。

いのちを描き続けた 孤高の画家 

Saturday, August 7th, 2010

父の7回忌には、残念ながら行けなかった。

父は6年前の8月6日に亡くなった。

8月6日と言えば、広島原爆投下の日。
去年まで、イリノイ州中部のブルーミントン市でささやかな広島平和記念行事が
現地アメリカ人有志間で行われていたのでそれに参加していたのだが、
今年は、シカゴ郊外に住んでいるので、参加出来なかった。

その代わりと言っては語弊があるかもしれないが、
東京の友人が仕掛け人になり、NHK夏の「戦争と平和」関連番組として制作された
特別番組があるので紹介したい。
生命(inochi)
~孤高の画家 吉田堅治~
8月9日(月) 午後10:00~10:50 [総合]

8月13日(金) 午前0: 15~1:05 [総合]

http://www.nhk.or.jp/war-peace/summer/onair03.html#032

40歳でパリへ赴き、44年間「生命(いのち)」を描き続けた画家吉田堅治。
2009年二月逝去。享年84歳。
友人が仕掛けた制作依頼を受け、今年2月NHK取材班がヨーロッパに出発して、彼のドキュメンタリーを制作。
この月曜日8月9日(長崎原爆投下の日)夜10時から、特別番組が放送される。
制作担当のプロデューサーは、3年ほど前にアル・カイーダに関するドキュメンタリーで
国際映画賞を受賞した、新進気鋭の新田義貴氏(新田義貞直系子孫)。

画伯の死後、番組仕掛け人の友人が画伯の作品を紹介するDVDを送ってくれた。
当初幼稚とさえ見えた作品。
だが、ひとつひとつを追っていくうちに、
彼の創造した究極のシンプリシティが秘める重厚さに気づく。
そして、「必ずやオリジナル作品と対峙したい」強い想いが生まれる。

機会があれば、是非見て欲しいNHKドキュメンタリー番組である。